長澤まさみ(30)主演のフジテレビ系月9ドラマ「コンフィデンスマンJP」(月曜午後9時)第3話が23日、放送され、長澤演じるダー子にダマされ続ける、東出昌大(30)演じるコンフィデンスマン(信用詐欺師)仲間・ボクちゃんの人気がインターネット上で沸騰し、ツイッターでは「#コンフィデンスマンJP」とともに「ボクちゃん」もトレンドワード入りした。

 第3話で、ボクちゃんは美大生・須藤ユキ(馬場ふみか)が有名美術評論家の城ヶ崎善三(石黒賢)にもてあそばれ、自殺未遂に追い込まれたと知り、城ヶ崎から金を奪うと決意。城ヶ崎は鑑定眼を悪用し、価値ある美術品を安く仕入れては高く売りさばく悪徳美術商という裏の顔があった。

 ダー子は中国人バイヤー王に扮(ふん)し、城ヶ崎から大量の作品を買って信頼を得た上で、旧知の贋作(がんさく)画家伴友則(でんでん)に依頼し、ピカソのまだ見ぬ作品を描かせるが、城ヶ崎にバレてしまう。そこで、まだ見ぬ才能に引かれる城ケ崎の美術商の性を逆手に取り、山本巌という架空の画家を作りだし、手分けして絵を描き、素人の自分たちが描いた絵を3億5000万円で売り付ける。揚げ句に、その絵をオークションに売りに出した城ケ崎の評価を地に落とした。

 その後、ボクちゃんは意気揚々とユキの個展に顔を出すが、城ケ崎の後釜になる年上男性に擦り寄る、ユキの姿を見て失恋してしまう。ボクちゃんは16日放送の第2話でも、桜田リゾート社長・桜田しず子(吉瀬美智子)に買収を迫られた旅館すずやのおかみ操(本仮屋ユイカ)に恋してしまうが、桜田をだました後、操が板長と恋仲にあると知り、失恋しており、2話連続でエンディングで恋に破れる姿が描かれた。

 ボクちゃんは、コンフィデンスマンながら実直な性格で、第1話からダー子に、ひたすらダマされ続け、詐欺師から足を洗おうとしても洗いきれずにいる。そんなボクちゃんに、ツイッター上では「ボクちゃん、かわいい」、「エロおかみに続き巨乳女子大生にだまされた」、「かわいすぎて癒やされる」、「クセになる」、「ボクちゃんのだまされっぷりが最高の見どころ」などの声が相次いだ。

 30日放送の第4話では、佐野史郎(63)演じる私生活では大の映画マニアである一方、常習的に食品偽装をしている食品加工会社の社長俵屋勤との激突が描かれる。東出と佐野には“因縁”がある。TBS系で17年4月期に放送されたドラマ「あなたのことはそれほど」で東出が演じた涼太が、佐野が92年の同系ドラマ「ずっとあなたが好きだった」で演じた冬彦さんを連想させると話題になった。

 東出と佐野は、今回が初共演で初対面だった。佐野は東出について「共演は初めてですが、昨年話題になったドラマで何かと僕が昔やった役と比べられてましたから気になっていて、初対面とはいえ親近感がありました」と語っている。第4話では、東出演じるボクちゃんと、佐野演じる俵屋との絡みも注目だ。