女優で作家の中江有里(44)が、セクハラ問題に対する自民党の下村博文元文部科学相や長尾敬(たかし)衆院議員らの発言に「絶望的な気持ち」と嘆いた。

 24日放送のフジテレビ系「とくダネ!」は、セクハラ問題に関する自民党議員の相次ぐ失言を取り上げた。長尾議員は野党の女性議員らがセクハラ撲滅を訴える場面の写真を自身のツイッターに添付して「私にとって、セクハラとは縁遠い方々」とやゆ。下村氏はセクハラが疑われている福田淳一財務事務次官の発言をテレビ朝日の女性社員が録音して週刊誌に渡したことについて「ある意味で犯罪だ」と22日の講演会で述べた。いずれも批判を受け、謝罪した。

 中江は両議員の失言に「根本的に社会全体がセクハラっていうものをなくそうっていう動きがなければ、こういう声ってどうしても出てきてしまう。そうすると結果的に被害者の方が不合理な報復を受けるということになり、セクハラを受けた被害者は声をあげにくい」と指摘。「そこの意識をきっちり直していかなければなくならないだろうなって、非常に絶望的な気持ちになってしまいます」とため息をついた。