カープファンとして知られるフジテレビの三宅正治アナウンサー(55)が、プロ野球広島の内野手で、国民栄誉賞を受賞した衣笠祥雄(きぬがさ・さちお)さんが死去したことを受け、追悼セレモニーへの熱い願いを語った。

 25日放送の同局系「めざましテレビ」では、衣笠さんが23日夜に上行結腸がんのため東京都内で死去したことを伝えた。衣笠さんは亡くなる4日前の19日、横浜スタジアムで行われたDeNA-巨人で、今季初めてTBSのテレビ中継の解説を務め、それが最後の公の場となった。

 三宅アナは、体調が思わしくない状況だったにもかかわらず仕事への強い意欲を示したという衣笠さんの姿勢に「最後まで『鉄人衣笠』その生き様を貫いた。そんな思いがします」と悼んだ。

 また三宅アナは、今週末には広島の本拠地マツダスタジアムで試合が行われることに触れ、「いちカープファンの言葉として聞いていただきたい」と前置きした上で、「ぜひ追悼セレモニーを行ってほしい。そしてプレーヤー全員で衣笠さんの永久欠番である3番をつけてプレーをしてもらいたい。オールドファンの皆さんには、若いファンやあるいは子どもたちに、その昔この広島東洋カープには衣笠祥雄という世界に誇るすごいプレーヤーがいたんだぞ。そんなことを伝える1日にしてほしいと思います」と願った。