お笑い芸人の加藤浩次(49)が、女子高生への強制わいせつ容疑で書類送検されたTOKIO山口達也(46)の復帰について「今はまったく認められません」とした。

 27日放送の日本テレビ系「スッキリ」は、前日行われた山口の謝罪会見の模様を伝えた。山口は今年1月から事件直前まで、アルコールが原因で肝臓の調子を崩し、入院していたことを明らかにした。アルコール依存症については否定したが、酒をめぐるトラブルは芸能関係者の間ではささやかれていた。

 事件当日の2月12日は退院した日で「家でお酒を少し飲もうかなという気になった。つい飲みすぎてしまいまして、かなりの量を飲み、酩酊(めいてい)した」という。酒が引き起こした事件、という見方が強いが、加藤は「お酒が悪いのか?って僕は思う。お酒は悪くないだろう」と異論を唱えた。

 「気持ちが大きくなったりだとか、ちょっと大げさになったり乱暴になったりするというのはあるかもしれない」と飲酒によって引き起こされ得る行動を挙げた上で、「でも、(山口は)ケータイでその子の番号を本人が押してるの。そういう行為をしてるんだよ」と、女子高生にキスを迫る以前に、自宅に招いたこと自体が問題だと指摘し、「ここは本人の問題。お酒と切り離さないといけない」と持論を展開した。

 さらに加藤は、山口の行動から「自分の家に来た女性は何でもしていいと思ってしまっている、その甘さもあると思う」と推測し、「本当に反省してほしい。自分の甘さとか重々考えてもらいたい。きっちり反省して出直してもらいたい」と呼びかけた。

 ただ、復帰に関しては「今はまったく認められません」と加藤。被害者家族が「この過ちで1人の人間の未来がすべて奪われてしまうことは、私たちも望んでいません」とコメントしたことについて「山口くんが本当に反省して戻ってくるんだったらもう1回チャンスをあげてくださいっていう言葉に感じる」と私見を述べたが、「今後、TOKIOに戻るのか、芸能界に戻るのかっていうのをこれから一つずつ考えてもらいたい。そしてその時には僕は応援したいと思いますけど、今はまったく認められません、山口くんのことは」と厳しい表情で語った。