映画「若大将」シリーズのマドンナで知られ、16日に心房細動と肺がんのため74歳で亡くなった女優星由里子さん(本名・清水由里子=しみず・ゆりこ)の葬儀・告別式が20日、京都市内の寺院で営まれた。親族、親しい知人ら約200人が参列した。

 夫の清水正裕さんによると、棺(ひつぎ)には思い出の品や好物を入れたという。「(冥土への)道中は長いのでおなかが減ってはいけないので、甘いものを入れました」。好物だったとらやのようかん、急きょ、取り寄せた山形県銘菓「ふうき豆」。約7年前に亡くなった愛犬「リュウ」の写真も入れた。夫婦がかわいがり、21年も長生きした柴犬だった。

 他にも映画のロケで使ったお気に入りの毛糸の帽子、スカーフなども入れた。「買ってもらったネクタイも入れました。私よりも本人が気に入ってました」と正裕さん。

 告別式は清水家の菩提(ぼだい)寺で営まれた。「代々のお墓もここにあるので、星もここに入ると思います」。正裕さんは最愛の妻との別れに涙をこらえた。