今年いっぱいで活動を一時休止すると宣言した俳優池畑慎之介で歌手のピーター(65)が、世間の注目を集めたデビュー当時の苦労を語った。

 ピーターは21日、マスコミ各社に宛てたファクスで「2018年いっぱいで『ピーター』のぬいぐるみを脱がせていただくことにしました」とし、来年から1~2年の休養を宣言。同日更新したブログでも、今秋に芸能生活50周年を迎えるにあたり「今年2018年いっぱいで、『ピーター』の名前を卒業して来年以降は『池畑慎之介』1つに統一したいと思います。働きづめの『ピーター』の50年、来年1年間お休み頂いて、リフレッシュします。!! もちろん、今年いっぱいは『ピーター』で暴れまくります(笑)ので、目いっぱい、応援して下さいませ」と呼びかけた。

 ピーターは同日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」に出演。デビュー当時から性別不詳の中性的なキャラクターで話題になり一躍人気者となったが、「わけのわからないままデビューさせられちゃって、名前だけが先行してどんどん売れていって、『ピーター』っていうのを大人の人が勝手に作って、自分がそこに入らないといけない」という状況に、「このままで良いんだろうか」と葛藤していたという。当時は周囲から水を飲むことも制限されるほど厳しく管理されていたそうで、「『お前は男か女かわからないんだから、トイレ行くところ見られたらまた(週刊誌に)書かれるから、なるべく現場では水飲むな』って言われて、いまだに水飲めない」と明かした。

 そうした状況を変えたいと思っていた最中に、黒沢明監督からオファーを受け1985年公開の「乱」に出演したことがきっかけで俳優池畑慎之介としての仕事が増えたという。今回の休養宣言について、「16(歳)から決められたスケジュールだけで動いてきた50年っていうのは、(自分を)ほめてやりたい」と笑顔で語った。