元陸上選手の為末大氏(40)が、エベレスト挑戦中に死去した登山家の栗城史多さんを悼んだ。

 為末氏は22日放送のフジテレビ系「とくダネ!」に出演。プライベートで食事をするなど交流があった栗城さんは「とにかく挑戦する人を応援したい」という思いで山に挑み続けていたという。

 4度目のエベレスト挑戦となった12年には下山途中に両手、両足、鼻が重度の凍傷となり、両手の指9本の指を失ったが、以降も挑戦を続けていた。そんな栗城さんに周囲からは「山登りじゃなくてもいいんじゃないかみたいな話もあった」と為末氏。しかし「自分には山登りしかないから」と頑なに挑戦を続けた栗城さんに、「何か違うやり方があるような、器用な人だったらよかったなと思う」と声をつまらせながら惜しんだ。

 栗城さんはエベレスト登頂を目指していたが、21日に体調が悪化。所属事務所は同日ブログで「エベレストで下山途中の栗城が遺体となり発見されました」と伝えた。