尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(71)が、悪質タックル問題について記者会見を行った日大アメリカンフットボール部員が監督やコーチからの指示があったと明かしたことを受け、「戦前の日本陸軍みたいな日大アメフト部」とたとえて厳しく批判した。

 アメリカンフットボールの定期戦での悪質な反則行為で関学大の選手を負傷させた日大の選手が22日、都内で会見を行い、冒頭で関学大の選手関係者へおわびの言葉を続けた上で「やる気がないならやめろ。相手のクオーターバック(QB)をつぶすなら試合に出してやる」と指示されたことを明かした。

 尾木氏はブログを更新し、「やはり監督・コーチの指示が明確にあったとは!それも選手をいじめ抜いて、試合に出たかったらけがをさせてこいとは卑劣すぎます!」と日大の指導者を非難。「大学スポーツや教育とは縁もゆかりもない暴行で相手をけがさせて勝とうとは! 服従の部活から大学生が学ぶべきことがあるのでしょうか?」と憤った。

 一方で、顔や名前を明かして会見を行った当該選手について「謝罪姿勢は極めて立派!!」と評価。「監督の指示とはいえ実行した自分を責めて、もうアメフトやる権利はない!もうやらないといいます。わずか20歳の学生が一人で堂々と謝罪する姿に涙が出てきました! 『真実語ることが償い』と語る加害青年は本当のスポーツマンシップではないでしょうか?!」とつづり、「尾木ママは加害青年を応援したいと思います」とエールを送った。