真木よう子(35)井上真央(31)桜庭ななみ(25)が22日、都内で、3姉妹を演じた映画「焼肉ドラゴン」(鄭義信監督、6月22日公開)の舞台あいさつを行った。

 高度経済成長期の関西の地方都市を舞台に、時代の波に翻弄(ほんろう)されながらも力強く生きる在日韓国人一家を、温かいタッチで描いた作品。今作で映画デビューを果たす大江晋平(18)、父親役のキム・サンホ(47)も登壇した。

 真木は「アボジ(父、サンホ)は場の盛り上げ役で、初めに教わった韓国語が『シーバル(強いののしりの言葉)』でした」と暴露。サンホが自分に気合を入れるときに使っていた言葉だそうで、「そうやって(スラングで)盛り上げてくれたので、和やかな雰囲気になりました」と明かした。

 井上は「クランクイン前に『みんなでご飯食べよう』って声をかけてくれたのがアボジでした」、桜庭は「毎日ご飯に誘ってくれて、劇中の家族への愛がすごく大きかったです」と、親しみやすいサンホの人柄に助けられた様子。

 一方のサンホは、劇中で共演した大泉洋(45)がお気に入りだという。撮影中は翻訳アプリを駆使して仲を深めたと明かし、「あの野郎、愉快で楽しいやつなのに、今日は別の仕事で来られないらしい。なんだよ。会いたかった!」と話して笑わせた。

 母親役のイ・ジョンウンは来日できなかったが、キャストへ宛てた手紙が代読された。真木は「人に対してものすごく優しい方。自分のお母さんのように、寂しくなったらジョンウンさんのところに行き、抱きしめてナデナデしてもらっていました」と、1年前の撮影を振り返った。