前衆議院議員で弁護士の若狭勝氏(61)が、アメリカンフットボールの悪質タックル問題について日大選手が記者会見で語った証言の信用性について、自身の見解を述べた。

 日大選手は22日の会見で、反則行為について監督やコーチからの指示があったことを明言したが、日大の内田正人前監督(62)と井上奨コーチ(30)は翌日の会見で、反則の指示を否定した。

 若狭氏は25日放送のフジテレビ系「とくダネ!」に出演。当該選手と指導者側で意見が食い違っていることを受け、「宮川選手の言っていることが信用できるかどうかなんですが、仮に信用できないということになれば、今まで有罪になっていた事件の大半は無罪ですよ。それぐらいのインパクトがある」と、逆説的に当該選手の発言は信用できるとの見解を述べた。

 また若狭氏は「供述が信用できるかどうかというのは、本人のプライドとか自己保身だとか名誉だとか、あるいは経済的な損得だとか、そういうものに関わっているときは嘘を言う可能性がある。誇張する可能性がある」とした上で、「宮川選手はあの会見で自分が得るものはない。アメフトは辞めると言っているし。そうすると絶対的に信用性がある」と説明。「それに対して、監督とかコーチの方は、保身だとか大学のメンツだとか、いっぱいあるわけですよ。だからそういう意味において、これで宮川選手の方が信用できないって言うのであれば、今までの裁判を本当に根底から崩すぐらいのインパクトがある」と語った。