今月16日に急性心不全のため63歳で亡くなった歌手西城秀樹さんの告別式が26日、東京・青山葬儀所で営まれる。参列したものまねタレントのコロッケ(58)が開式前に取材に応じ、「周りに優しい方だった。人としての生き方を教えていただいた」と、西城さんへの感謝を語った。

 西城さんとは、コロッケがものまねタレントとして売れる以前から付き合いがあったという。食事に誘われ、ビールを飲み交わしながら「人気が出ても、勘違いだけはするな」とアドバイスをもらった。「つらいですね。芸能界に入って初めて優しくしていただいた方です」と言葉を絞り出した。

 「初めて衣装を頂いたのも秀樹さんでした」と話す。西城さんが1度だけ着た、推定400万~500万円はくだらない、特注の衣装。「『サイズが違うと思いますけど』と言ったら、『痩せてね』と。『あげたんだから着ろよ』と言われたので、着ています。ボロボロですけど、大事に持っています」と明かした。

 自宅に遊びに行くなど、親交は深かった。「球場コンサートとか、いろんなことを人より先にやってこられた方。人一倍頑張る方だったので、少しでも多くのかたに勇気、元気を与えたいと思っていらっしゃったと思います」。さらに「本当だったらもう動けないくらい具合が悪かったけれど、生き方が素晴らしい方だった。これだけ周りに優しい方だったので、ジャンルは違えど、周りへの優しさは継承していきたい。人としての生き方を教えていただきました」と続け、芸能界の恩人へ感謝を届けた。