俳優小出恵介(34)の個人事務所「夕顔」が、今月1日に東京地裁から特別清算の協定案認可を受けたことが12日、分かった。

 東京商工リサーチによると、負債総額は5億3305万円で、債権者は小出の前所属事務所アミューズ1社。協定案はアミューズの債権額5億3305万円に対し、アミューズの「夕顔」への未払報酬債権1619万円を相殺。協定案認可後に、「夕顔」がアミューズに1000万円を支払うと同時に、残債権が免除される内容になっている。

 小出は昨年5月、大阪市内で少女と飲酒し不適切な関係を持ったとして、無期限活動停止となった。事件を受け、NHKの主演ドラマの放送中止や出演作の撮りなおしなどをめぐり、複数の賠償問題が発生。各所との補償問題協議はアミューズが対応したことから、「夕顔」の負債の大半が、アミューズが肩代わりした賠償金とみられる。また、小出は大阪府青少年健全育成条例違反の疑いで昨年9月に書類送検され、同12月に不起訴処分となった。

 小出とアミューズの専属契約は、東京地裁から特別清算の協定案認可を受けた3日後の今月4日付で終了した。アミューズは「話し合いを重ねた結果、双方合意のもと」と、円満退社を強調。この時期に契約終了となったのは「関係各所へのおわびと賠償問題に、一定のメドがついたため」と説明していた。なお、小出は俳優業を続ける意向で、現在は個人で仕事復帰を目指している。