NHKアニメ「おじゃる丸」の主人公おじゃる丸の初代声優で、パワハラや音声の無断流用などでNHKを告発した小西寛子(42)が、「納得できる説明をしていただきたい」とあらためて訴えた。

 13日放送のフジテレビ系「バイキング」は、小西が自身のツイッターでNHKを糾弾した問題を取り上げた。また、番組では今回の問題についてNHKに質問状を送り、その回答を伝えた。小西は18年前、本編用と思い収録した声が無断で音声商品に流用されて販売されていたと主張しているが、NHKは「ご指摘のような音声の無断使用の事実はないと聞いています」と回答。また小西はその件で「これは何ですか」と事務所を通じて質問するとNHK関連団体の番組プロデューサーから「生意気だ! 黙って言うとおりにしないとアニメ業界で仕事できなくしてやる」と言われたとしているが、NHKは「関連団体の担当者もツイッターにあるような発言はしていないと話しており、外部の関係者を含めさらに確認を進めています」と回答した。

 さらに小西は、音声無断流用について質問したことで「その後収録の話が来なくなった」としているが、NHKは「契約満了まで務められており『収録の話が来なくなった』というものではないと考えています」と説明した。

 小西は同番組にVTR出演。食い違うNHKの回答に首を傾げ「私は事務所から『生意気ね』という感情的な言葉を頂いているので、ちょっとそれは違いますね」「契約満了というかそのシーズンごとに呼ばれていたので、当然、次のシーズンも呼ばれると思っていた。その前に『干す』『干してやる』みたいな話があった矢先のことなので、どうしてもふに落ちない」と反論した。

 小西は「納得できる説明をしていただきたい」とあらためて訴え、「自分たちのくだらない争いで作品が台無しにされるっていうのは(原作者などに)本当に気の毒な話なので、私が解決していきたい」と涙ながらに語った。