フリーアナウンサー草野仁(74)を取材しました。

 食品メーカー、ミツカンの新商品PRイベントに登場したのですが、その“リサーチ力”で一緒に出席したお笑いタレント横沢夏子(27)をおののかせていました。

 まず、丁寧にあいさつをする横沢の人柄を褒めつつ、「お父さんが教員、お母さんがカウンセラーという家庭環境だからでしょう」。共演者の両親の職業を調べていました。さらに「卓球一家なんですよね。しかも全員がカットマン。地区大会の優勝経験もおありで」。家族の趣味も(プレースタイルまで)把握していたのです。

 これがきっかけで、横沢から「入賞賞品を家族で総取りして、次から出場禁止になりました」というエピソードを引き出し、会場を盛り上げました。

 草野リサーチは止まりません。かっぽう着の横沢を見ては「170センチのスラリとした体形に、いい感じですね」。提供された筑前煮を試食しては「横沢さんは糸魚川出身なので、筑前煮とは言わないですかね」。「横沢さんは小中高と生徒会役員を務めておられて、お世話が大好きなんですよね」などなど続きます。

 あまりに調べ上げられているので、横沢も「なんだか怖くなって来ちゃった!」と言うほどでした。

 アナウンサーらしく、共演者の事前調査は欠かさないということでしょう。記者はこの職について半年の新米ですが、インタビューの機会にも少しずつ恵まれるようになってきました。ベテランアナウンサーの姿勢を胸に刻みたいと思います。