女優広瀬すず(20)が19日、北海道・新得町で、来年4月スタートのNHK連続テレビ小説「なつぞら」のロケに参加した。

 この日は20歳の誕生日。撮影スタッフから、総額4万円相当のバースデーケーキが差し入れされた。このケーキは帯広市内にある「ケーキ&カフェ あちろ」が、バター、牛乳、いちご、小豆など、北海道の素材にこだわり丸2日間かけて作った50人前の特注品。広瀬はサプライズに目を丸くした後、一吹きでろうそくの火を消し「ありがとうございます」と顔をほころばせた。

 広瀬演じるなつの養母役で、96年の朝ドラ「ひまわり」でヒロインを務めた松嶋菜々子(44)からはアドバイスも受けた。松嶋は「“1冊リハ”の話をしました。主役は1週間分を1日から2日かけて全部立ち稽古するんです。ノイローゼみたいになるんですけど、すずちゃんなら大丈夫と思うよ、と話しました」とニッコリ。広瀬は「大変さを教えていただきました」と苦笑いだった。この日はほかに、藤木直人、音尾琢真、吉沢亮、山田裕貴、草刈正雄が出席した。【中島洋尚】

 ◆「なつぞら」 戦争で両親を亡くし、北海道の開拓移民である父の戦友の養女として引き取られたヒロイン奥原なつ(広瀬すず)が、豊かな想像力と開拓者精神を生かし、アニメーターを目指す姿を描く。脚本家大森寿美男氏のオリジナル作品。なつの養母を松嶋菜々子、養父を藤木直人が演じる。