元SMAPの稲垣吾郎(44)が、実父との関係性について語り、父がつぶやいたという忘れられない一言を明かした。

 21日深夜放送のTBS系「ゴロウ・デラックス」にはコラムニストのジェーン・スー氏が出演し、5月に出版された自著「生きるとか死ぬとか父親とか」をもとに父親についてトークを展開した。

 稲垣は10代前半で芸能界入りし、寮生活をするなど実家を離れる時期も多かったため、「(家族の中で)僕だけちょっと違うところにいる感じだよね。芸能界に入ってからずっと」と複雑な思いを語り、父親との関係性についても「友達みたいな感覚かなぁ。親戚ぐらいの感じ」だという。クールでマイペースだという父に「わがままでちょっとイラッとするところもある。だからこそこっちもちょっと歩み寄りにくい」と距離があったと明かした。

 しかし、不祥事で活動を自粛した28歳の時に半年間ほど実家で過ごした後、活動再開のため実家を出ることになった時に、「なんか父がふと、『寂しくなるな』ってボソッと」つぶやいたという。「そんなこと聞いたことなかったからすごい印象的で。そんなふうに思ってとも思えない。一緒に居た半年間だって全然しゃべってなかったし、向こうから歩み寄るなんて今も昔もないんで。だからあのボソッと言った一言が忘れられない」としみじみと振り返った。