フィリピン出身の歌手Beverly(ビバリー=24)のセカンドアルバム「24」が、20日に発売された。同日、都内で発売イベントを開催し、取材陣による囲み取材も行われた。約10分間の取材だったが、よどみなく、かつ丁寧に日本語で応対する姿が印象に残った。

 ちょうど1年ほど前。「I need your love」がヒットし、注目の歌手としてインタビュー取材した。その時も、一生懸命に日本語で話してくれたが、こちらの質問も答えも、おおよそは通訳を通じてだった。無理もない。当時は、来日して本格的に日本語を勉強し始めて、まだ1年もたっていないくらいだった。

 この日の囲み取材では、「1年前は日本語もまだ20%くらいでしたが、今は70%くらいにはなりました。皆さんの話も分かるようになりましたし、言葉も歌ももっと上達したいと思っています」と話した。大好きだというSuperflyやMISIA、清水翔太らの曲を聞いたり、テレビを見たり、ラジオを聞いたりしながら、分からない単語を調べたり、発音などは話している人の“マネ”をしながら、身につけているという。「『ちなみに』『確かに』などの言葉も使えるようになりました。最近では『そだね~』でしょうか」。

 ちょうど、サッカーワールドカップ(W杯)日本-コロンビア戦も行われた直後で、取材陣から「半端ない」が流行っていることを伝え聞くと、早速「このアルバム『半端ないって』と言ってもらえるように頑張りたい」。さらにイベント終了後、記事を書く記者に「半端ない大きさの記事期待してます!」とちゃめっ気たっぷり。持ち前のハイトーンボイスもさることながら、吸収力も“半端ない”Beverlyだった。