吉岡里帆(25)主演のフジテレビ系連続ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」(火曜午後9時)の17日放送の第1話の視聴率が、7・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが18日、分かった。

 義経えみる(吉岡)は、安定した生活を求めて就職、公務員になった。だが、最初に配属された「生活課」で待ち受けていたのは、個性豊かな職場の仲間たちと、生活保護の壮絶な現実だった。彼女が担当する110世帯の生活保護受給者たちには、知れば知るほど奥の深い、それぞれの人生があった。えみるに課せられたミッションは、そんな彼らの人生に、寄り添い、向き合い、そして自立への道筋を見つけ出していくことだった。22歳の新人ケースワーカーが壁にぶつかり、喜び、悲しみ、時には怒り、そしていつしか誰かの希望の光になっていく様を描く。原作は「週刊ビッグコミックスピリッツ」に連載中の柏木ハルコ氏の同名コミック。

 米田孝プロデューサーは「生活保護というデリケートな題材を取り上げました。誰かが傷つくような描き方にならないように、最大限の配慮をして作っています。目の前で困っている人のために、一生懸命に考えて、一生懸命に動く主人公を中心に、人と人の優しさ、つながりを描いていきます」と話している。

 第1話は、映画監督を目指したが挫折した義経えみる(吉岡)は安定・平凡を求めて公務員になった。これでこの先の人生も安泰だとホッとしたのもつかの間、栗橋千奈(川栄李奈)や七条竜一(山田裕貴)ら4人の同期とともに配属されたのは生活保護受給者を支援する、激務必至の生活課だった。

 先輩ケースワーカーの半田明伸(井浦新)から担当を任されるが、その数はなんと110世帯。福祉の知識もなければ人生経験も足りないえみるは、受給者たちのさまざまな人生模様に触れ、大きな不安と戸惑いの中で、ケースワーカーとしてのキャリアをスタートする。

 しばらくして、えみるは求職活動中の受給者・阿久沢正男(遠藤憲一)と面談をする。阿久沢は、健康上の問題はないのになぜかせきが止まらず、聞けば、1日1食しか食べていないという。えみるから報告を受けた、上司の京極大輝(田中圭)は、阿久沢のお金の使い道に何か秘密があるのではとにらみ、家庭訪問する指示を出す。意を決して阿久沢の家を訪ね、調査のために冷蔵庫の中を見せてもらったえみるは、そこであるものを見つけてしまう。