18日に放送されたテレビ朝日系ドラマ「刑事7人」(水曜午後9時)第2話の平均視聴率が12・7%(関東地区)だったことが19日、ビデオリサーチの調べで分かった11日放送の初回平均視聴率は11・0%(関東地区)だった。

 東山紀之(51)演じる天樹悠を中心に、個性豊かな刑事たちの活躍を描く人気シリーズの第4弾。今シーズンでは「刑事資料課」に配属され、過去の捜査資料と向き合うことで“人間データバンク”として進化した天樹が描かれる。

 7年前、3億円を積んだ現金輸送車が襲撃される事件が発生し、盗まれた3億円の行方が分からないまま犯人が逮捕される。襲撃犯として秘密を知るはずの元服役囚・松原祐二は、出所後何者かに殺害されてしまう。

 その後「松原は 殺人者 殺されて当然」という差出人不明の怪文書が複数の出版社に送られる。別件で松原が殺人事件を起こした可能性を疑う天樹は、資料係兼12係の刑事として野々村拓海(白洲迅)とともに未解決事件の殺人事案を洗い直し始める。

 青山新(塚本高史)と水田環(倉科カナ)は、服役中の松原と何度も接見していた高野みさき(関めぐみ)の事情聴取を行う。みさきが運営するアパレル会社が2年前に急成長していることから、松原から3億円の隠し場所を聞き出し、邪魔になった結果殺したのではないかと考えたのだった。

 一方、天樹が向かったのは野崎勇一郎(田村亮)の家。野崎の息子・真一郎(柿本光太郎)は7年前に松原が撃った流れ弾を受けたことが原因で、走り高跳び選手として致命的なケガを負っていた。勇一郎は「息子は海外で選手兼コーチとして頑張っている」と天樹に伝えるのだが…。

 仲間の殉職や裏切りを経験し、メンバーを入れ替えながら第4シーズンまで継続してきた作品。

 東山は「王道だけでは伝えきれないものや思いを引き受けて、僕らは共有するべきと思っている。人間ドラマをきちっと描けることが刑事ドラマの特徴。命の大切さを表現していけたら」と話している。