作家乙武洋匡氏(42)が、愛知県豊田市の小学1年の男子児童が熱中症で死亡した事故を受け、エアコンの導入を各自治体に向けて訴えた。

 教職員として都内の小学校に勤務経験がある乙武氏。事故が起きた豊田市立梅坪小学校の教室にエアコンが設置されていなかったことについて、「かつて『生きる力を育むために学校にエアコンは不要』と主張していた政治家がいた。こうした根性論を好む人は少なくないが、この悲しい事故を機にどうか考え方をアップデートしてくれないだろうか…」と切実な願いをつづった。

 各地で猛烈な暑さが続き、熱中症とみられる症状で病院に搬送される人が相次いでいる状況に、乙武氏は「本日、気温40度を超えた多治見市の学校では、エアコン設置率0%だという。そんななか勉強などできるだろうか」と疑問を投げかけ、「悲しい事故が繰り返されないよう、豊田市だけでなく、各自治体も対応を急いでほしい」と訴えた。