吉野家のツイートがきっかけで競合する大手企業5社のコラボが実現したネット上での異例の出来事を、俳優の山田孝之(34)が称賛。「取り合うのは場所じゃなく、手と手」とコメントした。

 事の発端は吉野家のツイッター公式アカウントが今月6日につぶやいた一言。「今週のボツ企画ww 『肉関連企業を5社集めてニクレンジャーを結成する』 ボツ理由→5社も巻き込むなんて実現不可能。。。 お蔵入りさせるのがもったいないから投稿だけしてみた」と、戦隊のイメージイラストをアップした。

 ネタツイートだったはずだが、これにガスト公式アカウントが「面白そうですね レッド貰ってもいいですか?」と反応すると、吉野家も「なんとタイムリー!!ノリがよすぎですガストさんwww レッドどうぞどうぞ!」と大歓迎。ガストはその後すぐに「お腹いっぱいにして幸せにする! ガストレッド!参上です!」とイラストをアップした。

 この2社のやり取りに、ケンタッキーフライドチキン、モスバーガー、松屋の各公式アカウントが相次いで参戦。12日についに「外食戦隊ニクレンジャー」が結成され、吉野家は「全員集合!!! ボツ企画からTwitterを通じてこんなコラボができるなんて思ってもいなかった ニクレンジャーのみんなに感謝だし、フォロワーさんたちも盛り上がってくれて嬉しかったよ」と感慨深げにつづった。

 さらにこの流れは外食産業企業内だけにとどまらず、他業種にも伝播。ロックバンドSPYAIRの公式アカウントが「肉肉しいロックなテーマソング書きますよ」と提案すると、タニタ公式は「誰か『外食戦隊ニクレンジシャー』の宿敵マッドサイエンティスト ドクタータニタのイラストください!!」と敵役での参戦を狙い、花王ヘルシア公式は「じゃあぼくは、マッドサイエンティストをサポートする幹部やります 一度倒された子分にヘルシア飲ませて、巨大化させます」などとアイデアを出した。

 多数の大手企業を巻き込んだこの出来事はネット上で大きな話題に。山田も18日更新のフェイスブックで、「競合競合言ってる人達よ、これを見よ」と呼びかけ、「相乗効果だといつも言っているでしょう。取り合うのは場所じゃなく、手と手」とコメントした。