俳優野村周平(24)が、10月6日スタートのフジテレビ系連続ドラマ「結婚相手は抽選で」(土曜午後11時40分)に主演することが20日、発表された。イケメン野村が、26歳のモテないオタクの独身男を演じる。

 物語は、50歳までに1度も結婚したことがない人の割合を示す「生涯未婚率」が、15年の国勢調査で男性23・37%、女性14・06%と過去最高を記録したことから、政府が「抽選見合い結婚法」を制定することから始まる。少子高齢化に歯止めをかけるために、25~39歳の独身男女を対象に、本人の年齢プラスマイナス5歳の範囲で相手を抽選。気に入らない場合は2回まで断ることができるが、3回断った場合は「テロ対策活動後方支援隊」に2年間従事しなければならない。

 都内で1人暮らしをする、コンピューターソフト会社のシステムエンジニア宮坂龍彦(野村)は中学時代のトラウマから、人間不信と極度の潔癖性だった。恋愛が苦手で「抽選見合い結婚法」に大きな不安を抱くが、同時に期待も抱く。一方、親のコネでラジオ局に勤務するプチお嬢様の冬村奈々(高梨臨)はルックスだけが取りえの女。恋人にふられ、その後の見合いで失敗を続ける。そんな2人が見合いをすることになる。他に、家柄がいい広告代理店勤務のイケメンを大谷亮平、田舎から上京した地味な看護師を佐津川愛美が演じる。1つの法律をきっかけに見合いに振り回されていく人々、その成長を描く。

 野村は「今起きている社会問題を、しっかりと描いている。『抽選見合い結婚法』が施行され、対象者たちは国民の務めとして参加することになりますが、あり、なしで言えば、僕なら絶対に『なし』です。せめてまだ、国が認めた合コンのようなものであれば、新たな人とのつながりもできるかもしれないし、僕も少しは興味を持ってみようかと思えますが」と話している。