元衆議院議員で弁護士の横粂勝仁氏(36)が、コメンテーターとして出演した20日放送のフジテレビ系「バイキング」での発言に誤りがあったとして訂正して謝罪した。

 同番組はこの日の放送で、千葉県柏市の銀行員の男が妻と見られる遺体を茨城県取手市の実家の敷地に埋めたとして死体遺棄の疑いで逮捕された事件を取り上げた。横粂は容疑に関して無期懲役が求刑されるだろうとの見解を述べた後、出演者から「無期懲役になった場合どれくらいで出所できるのか」との質問を受け、「15年少々で出てくると考えられる」と発言した。

 この発言について、放送終了後に更新したブログで訂正。「実際の刑期が15年くらいになるかなという見解が頭の中にあったが混同したのと、無期懲役刑の仮釈放までの期間の現在の平均がぱっと頭に出て来なかったことから、とっさの判断ができず、『15年少々で出て来られます』と発言してしまいました。まるで無期懲役刑の仮釈放までの期間の現在の平均が15年少々であるという、誤った印象を与える発言をしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。頭の中の思考回路と情報をとっさに整理することができず、反省しております」と謝罪した。

 無期懲役刑の仮釈放までの平均的な期間については「1970年代や80年代には15年少々ということもありましたが、2005年の刑法改正により有期刑の上限が20年から30年になったこともあり、現在では31年少々というのが実際のようです」と説明。「本来の専門範囲内のことについて、とっさの判断ができなかったことは言い訳ができず、大変恥ずかしい限りです。再発なきよう、今後はより一層気を付けてまいります」とした。