女優松本穂香(21)がヒロインを演じるTBS系連続ドラマ「この世界の片隅に」(日曜午後9時)の第2話が22日に放送され、平均視聴率が、10・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが23日、分かった。

 同ドラマの原作は累計120万部を突破した、こうの史代氏の同名漫画。太平洋戦争中、広島県呉市に嫁いだ松本演じるすずが、夫の松坂桃李(29)演じる北條周作と懸命に生き抜こうとする姿が描かれる。

 作品に登場する北條家のセットは、すずが生活した呉から古民家を移設した。1926年(大15)に建てられた、築94年の家だ。松坂は「美術スタッフが広島の方で、作品の愛し方が細かいところまで出ている。身の回りのものが(演じる)世界に連れて行ってくれる要素。これだけ愛されているものだとポンッと入っていける。心強い」と語っている。

 すず(松本穂香)が北條周作(松坂桃李)のもとに嫁いで数日。山の上に建つ北條家には水道が通っておらず、共同井戸まで水をくみにいくのがすずの日課となった。近所のことなら隣に住む刈谷タキ(木野花)が何でも教えてくれる。隣保の住民たちとも徐々になじみになってきた。すずは自分が嫁に来たことを実感する。

 しかし、すずには悩みがあった。義母・サン(伊藤蘭)に家の習わしを習いたいのだが、遠慮して聞けないのだ。一方のサンもあえて口を出さない。この状態がストレスとなっていた。

 そんなある日、径子(尾野真千子)が娘・晴美(稲垣来泉)を連れて北條家に帰ってきた。径子は北條家の家事は自分がやるからすずは実家に帰れと言い放つ。周作は反対するがサンと義父・円太郎(田口トモロヲ)は径子の意見に賛成し、すずは嫁いで1カ月で実家に帰ることに…。