欅坂46が22日、山梨・富士急ハイランドコニファーフォレストで、野外ライブ「欅共和国2018」の千秋楽公演を開催した。センター平手友梨奈(17)が欅坂46のワンマンライブに出演するのは、昨年8月以来11カ月ぶり。大量の放水や花火など、夏らしい演出満載のライブで躍動した。

 不動のセンターが、グループの象徴が、欅坂46のライブに帰ってきた-。

 1曲目の「危なっかしい計画」。平手が会場中央にのびる花道を走り、メンバーたちと一緒にホースを持って客席に放水し、ファンを沸かせた。続く「サイレントマジョリティー」は、16年4月に世間に平手の存在を知らしめたデビュー曲だ。りりしい表情でパフォーマンスし、1万5000人から大歓声を浴びた。

 平手にとって、欅坂46のワンマンライブ出演は昨年8月の全国ツアー以来だ。昨年末のNHK紅白歌合戦のパフォーマンス中、右腕の上腕三頭筋損傷のけがを負い、1月末に開催予定だった日本武道館公演は中止に。後輩グループけやき坂46(ひらがなけやき)の単独公演に差し替えられた。4月に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで行われたライブもスケジュールの都合により欠席していた。

 この日は、場を和ませるようなメンバーたちとのやりとりもあった。冒頭のトークで、副キャプテン守屋茜(20)が、この日の朝に富士急ハイランド内のお化け屋敷にメンバーたちで入ったと話し、キャプテン菅井友香(22)が「尾関(梨香=20)が一番怖がってた」と暴露。すると尾関が「てち(平手)が、『しっかりつかまっててね』って言って助けてくれたんです」と明かした。平手は「そんなに私のトーク入れてこないでいいよ」と照れ笑いし、ファンからは「ヒュ~」と歓声を浴びていた。

 ライブでは、「ガラスを割れ!」などを披露。けやき坂46も登場した。アンコール前には、夕焼けに花火も舞い上がった。ダブルアンコールでは、7枚目シングル「アンビバレント」(8月15日発売)も初披露。平手は同曲でもセンターを務め、来月から始まる全国アリーナツアーでもグループを先導していきそうだ。【横山慧】