ボクシングファンのお笑い芸人千原ジュニア(44)が、日本ボクシング連盟(山根明会長)の助成金の不正流用疑惑が出たことを受け、「やっとこういうふうに表に出てきたか、という感じ」と語った。

 31日放送のTBS系「ビビット」は、日本ボクシング連盟がアスリート助成金を不正流用するなどした疑いがあるとして、都道府県連盟の会長や理事長、歴代五輪代表選手ら333人が日本オリンピック委員会(JOC)などに告発状を送った問題を取り上げた。

 告発状では、アマチュアボクシングの競技の根本をも揺るがす「審判不正問題」も指摘。山根会長が応援する特定の県の選手を「国体で2回ダウンさせられた劣勢の選手も勝たせた」(関係者)といい、劣勢だった特定の県の選手を判定負けにした審判員を会場などでどう喝し、その後は審判をさせないなどパワハラの疑いも指摘した。

 疑惑浮上に、千原は「ボクシングファンからするとそんなに驚きではないですけどね。まあ、いつかはこうなるだろうと」。ボクシングファンの間でも、山根会長に気に入られているかどうかで選手の勝敗やその後の進路が左右されるといううわさはかねてからささやかれていたという。自身も試合会場の観客席で山根会長と偶然隣り合わせたことがあるといい、「アマチュアの選手がみんな列をなしてあいさつに来る。その姿っていうのは、それ(うわさ)を知ってたら、ちょっと異様な感じがする」と語った。

 千原は「やっとこういうふうに表に出てきたか、という感じ。こういうことで素晴らしいアマチュアの選手がプロに行きやすくなるという環境になれば」と期待した。