離婚申請から2年が経過し、間もなく離婚成立か?とも報じられていたアンジェリーナ・ジョリー(43)とブラッド・ピット(54)。

 しかし、ジョリーが最近、「別居以来、ピット側から実質的な養育費が支払われていない」として、養育費を過去にさかのぼって支払うよう求める申請を裁判所に行った。同時に、親権や金銭的な問題は後回しにして、先に離婚を成立させることも要求したと報じられている。

 米ピープル誌電子版などによると、これに対し、ピットの弁護士が8日、ピットはジョリーが現在、子供たちと住んでいる家の購入資金として800万ドル(約9億円)を貸した上、これまでに子供たちのために総額130万ドル(約1億4000万円)を支払ったとして反論。

 また、「他の問題は後回しにして、まず離婚を成立させたい」と提案したのも、実はピットの方が先だったが、ジョリー側がその翌日、裁判所に申請手続きを行い、世間にはまるで、自分の方が先に言い出したかのように思わせていると指摘したという。

 一方、ジョリー側の弁護士も9日、同紙に反論のコメントを発表し、800万ドルのローンは養育費とは別の話であるとした上で、「子供たちをサポートする法的な義務を守っていない事実をごまかそうとしている」として、ピットを批判した。

 2016年9月、突然の離婚申請に踏み切ったジョリーは、6人の子供たちの一時的な親権を獲得。最近は親権争いもひとまず沈静化したかに見えた。しかし、今年6月、裁判所がジョリーに対し、父親のピットにもっと子供たちと過ごす機会を与えるよう命じたのを機に、以前にも増して親権争いが激化。ついに泥沼の全面戦争に突入したようだ。(ニューヨーク=鹿目直子)