尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(71)が、徳島市で開催中の夏の風物詩「阿波おどり」で、1000人以上が一斉に踊る恒例の「総踊り」について、市を中心とする実行委員会が中止したことで混乱を招いた問題について、「いかにも強者の論理!!」と批判した。

 実行委員会側が総踊りの中止を要請した背景には、昨年まで主催していた市観光協会が抱えた多額の累積赤字の問題がある。今年から運営する、市などで作る実行委員会は入場料収入を増やそうと観客の人気が集中する総踊りを中止し、遠藤彰良市長も緊急の記者会見で「雑踏事故が起きれば取り返しがつかない。やめるように」と協会側に実施しないよう呼び掛けていた。しかし有力踊り手団体は13日夜、委員会側の中止に反発し、演舞場近くの道路で独自に総踊りを決行した。

 尾木氏は14日、「阿波踊りは庶民のものーー総踊りを市長が禁止するなんて!?」のタイトルでブログを更新。「赤字だから禁止というのは祭りに経済効果を考えるなんて いかにも強者の論理!!祭り踊りは権力に対抗する庶民の爆破するエネルギー 最高の権力者の市長が赤字・危険 理由に一方的に禁止とは歴史に学ばない視野狭窄 情け無い市長さんですねーー呆れ果てる尾木ママです」とつづった。

 続けて尾木氏は「今夜も総踊り成功させてくださいませ 全国の庶民が応援していますよ!!」と踊り手側にエールを送り、「市長は反省して今夜は安全確保に全力を尽くしサポートするのが一番いいですよね」とつづった。