話題沸騰中のインディーズ映画「カメラを止めるな!」の関西初となる舞台あいさつが19日、大阪市のTOHOシネマズなんばで行われ、上田慎一郎監督(34)、主要キャストの浜津隆之(36)、秋山ゆずき(25)らが出席した。

 制作費約300万円、今年6月に都内2館の劇場から公開がスタートした。ストーリーはゾンビ映画を自主制作しようと山中へ入った撮影隊が、本物のゾンビに出くわしながらも撮影を続けていくサバイバルゾンビムービー。口コミや著名人らが絶賛したことから話題が広がり、現在は累計上映館数が190館を超えている。

 満員の観客に迎えられた上田監督は高校卒業後、1年間大阪に住んでいたと話し、当時、阪神タイガースが優勝した際には「お祭り騒ぎだったんで、僕も道頓堀に飛び込みまして」と仰天エピソードを明かした。中学の頃から自主映画を制作し、大阪でも撮影していたという上田監督は、大阪凱旋(がいせん)での上映に「こんな大きなスクリーンで自分の映画が公開する日が来るなんて、ほんと夢にも思っていなかった。ほんとにうれしい」と感激していた。

 リピーターが続出するとうわさの同映画。大阪で上映が始まったのは今月3日だが、この日の観客の中には今日で6回目というファンもいた。そんな熱いファンらからの質問コーナーでは、上田監督に早くも次回作を期待する質問が。「早いですねー」と驚いていた同監督は「いくつか動いているものはあります。言えるものはございません」と苦笑いし、今後も「コメディーのエンターテインメントを作っていきたい」と話した。