女優鈴木保奈美(52)が10月スタートのフジテレビ系「SUITS/スーツ」(月曜午後9時)に出演することが20日、発表された。

 主演の織田裕二(50)とは、91年1月期の「東京ラブストーリー」以来、27年9カ月ぶりの共演となる。鈴木が月曜午後9時の同局の看板ドラマ枠「月9」に出演するのは、94年1月期の「この世の果て」以来、24年9カ月ぶり。原作は全米でシーズン8が放送中の大ヒットドラマ「SUITS」。

 鈴木が演じる幸村チカは、日本の4大弁護士事務所の1つ「幸村・上杉法律事務所」の所長。織田が演じる勝利のためなら違法行為ギリギリもいとわないスーパーエリートの敏腕弁護士・甲斐正午や、その相棒の鈴木大貴(中島裕翔=25)の上司。チカは、自腹を切って甲斐をハーバード大学に留学させ、甲斐にとっては唯一頭が上がらない人物。「東京-」では、織田と会社の同僚で恋に落ちたが、今回はどのような男の関係を見せるか注目だ。

 鈴木は、24年ぶりの「月9」出演については「24年ぶりという数字を聞くと『わぁ~(驚き)』で終わりなんですけど(笑い)。私個人にとっては24年という長いブランクがありながらも、お声がけいただけるということに感謝しかありません。と同時に『お前、24年、何をやっていたんだ!』と言われないように(笑い)、24年前とは違う鈴木保奈美をお見せしなければならないと思います。24年たって、自分が俳優として成長できたとは1ミリも思わないですけど、24年分、生きてきたということが、お芝居の中で何かしら反映されるとは思います。撮影を前にして、やらなくちゃという思いと、どう出せるかなという楽しみがあります。『月9』ドラマは、俳優としてのキャリアの初期に出演させていただいて、そこで大変大きな作品に恵まれましたので、本当に感謝しています。自分が海のものとも山のものとも分からない時期に、ものすごい巡り合いをいただいたんだなとあらためて思います。『月9ドラマ』は大事な宝物のような存在です」と話している。

 「東京ラブストーリー」以来、27年ぶりの共演となる織田については「『東京ラブストーリー』の頃は駆け出しの俳優で、本当に自分のことで精いっぱいで、相手役の織田裕二さんをはじめ、共演者の皆さんをちゃんと見ることができませんでした。織田さんのその後のご活躍を拝見していて、27年ぶりの共演をとても楽しみにしています。織田さんがどんな感じで今回のドラマに臨まれるかに興味がありますし、自分も織田さんに対してどういうアプローチができるのか、ワクワクしています」。

 初共演となる中島については「私自身、本当にテレビっ子なので、中島さんがご出演されているドラマや歌番組をよく拝見しています。中島さんは少年っぽい、愛らしさがありながら、お芝居では大人の色気がある方という印象で、バディを組まれる織田さんともぴったりだと思います。共演が楽しみです」と話している。

 フジテレビ第一制作室の後藤博幸プロデューサーは「日本最大手の法律事務所所長として、非情なまでの強さと唯一無二の華を併せ持つクールなキャラクター、チカ。織田さん演じる敏腕弁護士・甲斐も頭が上がらない絶対的オーラを表現していただけるのは、鈴木保奈美さんしかいないと確信しお願いしました」と話している。