同性愛者であることを明かした日本文学研究者のロバート・キャンベル東大名誉教授(60)が、公表後の心境を明かした。

 キャンベルさんは21日放送の日本テレビ系「スッキリ」に生出演。同性愛者であることを公表したことで「いつもと同じ。だけれど空気が少し軽くなった。段差がなくなった」と独自の表現で変化を語った。

 自身は同性愛者であることを、以前からスタッフや家族、共演者らに伝えていたといい、「ただ、パブリックな言説の中で公言はしてこなかったので、ちょっと『え? 大変なことになってるな』と思った」と大きく取り上げられたことに戸惑いもあったという。

 またキャンベルさんは、日本にはまだLGBTをカミングアウトしにくい雰囲気があることを指摘し、周囲にも公表をせずにいる人たちがいるという。「(LGBTの)人々のポテンシャルを妨げてるというか、その人の出来ることを出来なくさせている、生きづらさを増やしていると実感しました」と語った。