のん(25)が22日、都内で行われたLINE NEWS初のオリジナル連続ドラマ「ミライさん」完成発表会に登壇し、劇中で演じた役どころについて「今まで演じさせていただいた役の中で1番、クズだなって思う役だった」と言い、笑った。

 「ミライさん」は、今よりちょっと未来を生きる家族の、ささやかな日常を描くホームドラマで、のんは人間が働かなくてもいい未来のためにあえて働かず、毎日ジャージー姿でゲームばかりしている自称革命家のニート・ミライさんを演じた。のんは「革命家なのに何もしない、変な役。新鮮で、すごく楽しみました。この子、どうやったら面白くなるんだろうと考えるのが楽しかった」と笑った。

 のんの“クズ役”発言を受けて、チーフプロデューサーの谷口マサト氏は「もともと良い人の役だったんですが、ご本人が『もっとクズがいい』と言うので書き直してメチャクチャ、クズにしたら『クズ過ぎる』って言うので、少し直しました」と言い、のん本人に当て書きしたと明かした。のんは「あぁ、初めて聞きました」と苦笑した。

 のんは、発表会を欠席した父のフルキチ役のマキタスポーツからのビデオメッセージが流れた後、マキタとのショッキングなエピソードを明かした。「(撮影現場で)ジッと見られて『そのまゆ毛、生やしっぱなし?』と言われて…整えていますって」と言い、苦笑した。

 「ミライさん」は全5話で、9月8日午後8時からLINEアプリの「ニュースタブ」内で配信され、毎週土曜午後8時に更新される。スマートフォン上で視聴されるのに最適化し、移動中やすき間時間での視聴を前提に、画角や間の取り方を検討し約5分の短編をシリーズ化した構成となるという。LINEの島村武志上級執行役員は、今回の試みについて「スマートフォンが爆発的に普及し、映像の作り方も転換点を迎えている。映画がテレビに転換していく部分に似ていると考えている。『朝ドラ』をイメージして作った。『世界の車窓から』のようなものだとイメージしやすい。かなり壮大な実験です」と説明した。

 発表会には、のんの他、ミライさんの兄トモロウ役の本郷奏多(27)と母イマコ役の堀内敬子(47)も登壇した。【村上幸将】