タレントのりゅうちぇる(22)がタトゥーを披露して賛否を呼んでいる騒動に、芸能人からもさまざまな声があがっている。

 りゅうちぇるは21日、インスタグラムのストーリーで、両肩に妻と子どもの名前を刻んだタトゥーを披露。一部から批判の声があがり、「結婚して、子供がいつかできたら、家族の名前を身体に刻もう。と結婚する前、3年前から決めてました。その3年でたくさん考えて、それなりの覚悟で入れました」と説明。「この体で、僕は大切な家族の笑顔を守るのです。なので、この体に、大切な家族の名前を刻みました。隠すつもりもありません。でも意地でも出したいわけでもありません。自然に生きていきたいです。偏見が無くなりますように」との思いをつづった。

 りゅうちぇるに対する批判に、芸能人からも疑問の声があがっている。タレントの真鍋かをりは22日更新のツイッターで、「なんでタトゥーで賛否両論…?それぞれの価値観なのに、他人のタトゥーにどうこう言う意味がわからない。自分は絶対タトゥー入れないし、親が『かをり』って入れると言い出したら阻止するけど、それは私の価値観であって人に押し付けるのはおこがましい」と反論。俳優の野村周平も21日に「タバコ吸ってたら印象悪い。タトゥー入ってたら印象悪い。意味わからない」と疑問を呈した。

 脳科学者の茂木健一郎氏はかねてタトゥーへの偏見に反論しており、今回の件を受けて「自分の愚かな偏見、世界の狭さを開き直って、他人の生き方を束縛、否定しようとする人は、本当に最悪だと思う。私は、刺青やタトゥーを基準に、プールや銭湯、温泉に入ることを断る、禁止することを当然だと思う人を、それだけのことで、軽蔑します」とつづった16年8月17日のブログをリツイートした。

 一方、ロックバンドRIZEなどで活躍するベーシストで、自身もタトゥーを入れているKenKenは「タトゥー入れてる人の意見も良くわかる。タトゥー入れてない人の意見も良くわかる。本当の事は、どんな文化だって常に賛否両論。いれてるひとも、いれてないひとも大好きだよ僕は。ね」と批判的な意見にも理解を示した。

 ロンドンブーツ1号2号の田村淳は23日更新のインスタグラムで、漁師だった自身の祖父が名字の「田村」と入れ墨をしていたと明かし、「漁に出て沖で事故が起きて溺死した場合、水死体は誰だか判別できなくなるから刺青を入れたと話していました。仕事に対する覚悟の表れなんだと感動したのを覚えてます」と説明。「人を見かけで判断するなと教わりますよね?タトゥーも同じだと思います」とつづり、「りゅうちぇるの件をきっかけにもう一度タトゥーについて考えてみてはいかがでしょうか?」とうながした。