桑田佳祐(62)が1日、TOKYO FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」(毎週土曜11時)で、先月15日に乳がんのため、53歳で亡くなった漫画家さくらももこさんをしのんだ。冒頭で「最近は別れもありました」と切り出した後「『まるちゃん』との出会いに感謝」としみじみと言った。

桑田は12年から5年半、フジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」エンディングテーマ「100万年の幸せ!!」の作曲・歌を担当。桑田のファンだったさくらさんから、手紙でオファーを受けた。さくらさんがつづる歌詞に共感し、オファーを快諾した。桑田は「2012年のお正月に、さくらももこ先生から詞を書いた手紙をいただいて、これに歌をつけてほしいと。すてきな詞だったし、手紙の感じがすごく良かったので、ぜひやらせてください。曲を書かせてくださいと」と、経緯を明かした。さらに「私も病気になりましたね。桑田のことを励ましてやろうと思ったのかな」と推測しつつ「大きなチャンスをいただき、すてきな大舞台に上げていただき、さくらももこ先生は大恩人です」とさくらさんに感謝した。

昨年10月、桑田が担当したエンディング曲が終了する際に、同アニメで高校時代の桑田が登場する1時間スペシャルが放送された。「少し具合が悪いのかなと思っていましたが、こだわり抜いた1時間で、すばらしい回に、涙が止まらなかったです」と振り返った。

また「オレん家に『ちびまる子ちゃん』の絵がたくさん額に入れて飾っています。誕生日とかにくださって。大事にしています。宝物です」と明かした。「何の恩返しもできないままでしたが、いつかどこかでお会いしたいです。心から感謝しています」と、何度も感謝を口にした。

番組終盤、ギターを弾きながら「100万年の幸せ!!」を歌った。桑田は最後に「本当にありがとうございました。さくらももこ先生、また会おうね!」と、呼び掛けるように締めくくった。