滝沢秀明(36)と今井翼(36)のデュオ、「タッキー&翼」が12日、解散を発表した。所属事務所を通じて書面で伝えた。滝沢は今年いっぱいをもって芸能活動を引退し、ジャニー喜多川社長(86)の意思を継ぎ、ジャニーズJr.の育成や舞台、コンサートなどをプロデュースする仕事に専念する。今年3月にメニエール病を再発し療養中の今井は、近くジャニーズ事務所から退所する。

2人は連名でコメントを発表。昨年9月のデュオ活動休止から1年が経過し、「支えてくださった皆様のご期待に応える活動を今後も継続していくことができるのか、自分たちはこれからの人生をどう歩んでいくべきなのか自問自答し、事務所とも話し合いを重ね、最終的には2人で話し合い、このたび、CDデビューから16年を迎えた9月10日をもってタッキー&翼は解散という道を選ぶことに致しました」と報告した。

「これまで愛してくださったファンの皆様、常に叱咤(しった)激励を続けてくださった多くの関係者の皆様のお気持ちにお応えすることが出来ないままで、大変申し訳ない気持ちで一杯です」と謝罪した上で、「ともに30代半ばを過ぎ、1人の男としてこれからの人生をそれぞれに見つめての決断とご理解頂けたら幸いです」とつづった。

滝沢は、引退後について「ずっと自分を育ててくれたジャニー社長のタレントを育成、プロデュースしていくという意思を継ぎ、ジャニーズJr.の育成や舞台、コンサート等のエンターテインメントをプロデュースする仕事に専念することを決意致しました」と明かした。「これは私自身がいつの日からか意識しずっと頭の中に描いていたことであります」ともつづった。

今井は「まずは自分の身体としっかり向き合うため、ジャニーズ事務所を退所し、仕事という背負いも無くした状態で病気を克服し、心身共に健康な状態になることに専念したいと思います」と伝えた。近く退所した後については「全くの白紙ですが、自分の心身が健康な状態になってから考えたいと思いますので、その時が参りましたら改めて皆様にご報告できるように頑張っていきたいと思います」とつづった。

2人の決断を受けて、ジャニー氏もコメントを発表。「彼らが考え抜き、大人として決断したことを尊重したいと思います」とし、引退する滝沢については「本人にはプレイングマネージャーの選択肢があることも伝えましたが、裏方に専念したいという強い希望を受けて、このようなご報告となりました。申し訳ありません」と明かした。

14年にメニエール病を発病し、一度は復帰したが今年3月に再発した今井については「この数年間、本人がつらい思いをしていたのを間近で見ておりました。責任感の強い彼にとって、仕事をしながら病気を治すことは難しく、何も背負うものがない状態で自分と向き合いたいと聞き、本人の希望を受け入れました」と経緯を説明。「心身共に健康となった彼がまた活躍してくれる日が1日も早く来ることを心から願っています」とつづった。

タッキー&翼は、02年9月に「Hatachi」でCDデビュー。翌03年にはシングル「夢物語」をヒットさせた人気デュオだ。昨年9月、「それぞれがスキルアップを目指した個人活動に専念する」とし、活動休止を発表。同月のテレビ朝日系「MUSIC STATION ウルトラFES」以降、デュオ活動を休止していた。