NHK朝の連続テレビ小説恒例のヒロイン・バトンタッチ式が20日、NHK大阪放送局で行われ、放送中の「半分、青い。」ヒロインの永野芽郁(18)から、バトンを渡された次期「まんぷく」(10月1日スタート)の安藤サクラ(32)は「いい大根からできたたくあんに」と、“朝の顔”を引き継ぐ決意を語った。

おおよそ10カ月に及ぶ長丁場の朝ドラ収録。安藤は今年4月、東京から長女を連れて大阪に移り住み、収録に臨んできた。「ちょうどその頃、半分、青い。が始まって。永野さんのようなフレッシュさは出せないな…見ない方がいいかな…と思いつつも、この半年、私の(番組が)支えになっていた」と明かした。

念願のヒロイン永野との対面に「泣きそう」と声を震わせた安藤。フレッシュなヒロインを毎日、見ていると、当初は「(次作ヒロインの)私は(自身のイメージが)お漬物、たくあんみたいな気持ちで、いいのかな…」とも不安を募らせていた。

ただ、日々、劇中で成長していく永野を見るうち「戦友というか、一緒に戦っていた気持ちでした。そのうちに、私はたくあんでも、たくあんなりの良さを出せればいいか」と意を新たにしていたという。

永野のクランクアップを知り「一緒に頑張ってた人が先に終わっちゃう」と思い「電報かハガキで感謝を伝えようと思ってたけど、知らない人からいきなり…びっくりするかと思って、我慢してました」。この日、直接、感謝を伝えられ感涙しそうになったそうだ。

安藤から、励みになった感謝を伝えられた永野は「電話でもハガキでもなくて、連絡先を交換しましょう。私も好きです」と言い、両思いが成立。ヒロインの先輩として、アドバイスを問われると「会えば一瞬で好きになるエネルギーがあふれた人。安藤さんなら、最後までみんなを引っ張っていける」と、ヒロイン安藤に太鼓判を押した。

次期の“朝の顔”をたくされた安藤は満面笑みで「はい、いい大根からできたいいたくあんでありたいと思います」と約束した。

また、恒例のプレゼント交換は、永野が「半分-」の劇中にも登場した栗きんとんと、次作「まんぷく」がインスタントラーメンを開発した夫妻の物語とあって、美濃焼のラーメン丼鉢を贈呈。安藤は、両番組のタイトルが記されたラーメン2袋を返していた。