宝塚歌劇団月組の人気スター美弥(みや)るりかが22日、兵庫・宝塚大劇場で上演中のミュージカル「エリザベート~愛と死の輪舞(ロンド)~」を休演した。美弥は、今作で退団するトップ娘役の愛希(まなき)れいかふんするエリザベートの夫で、オーストリア皇帝のフランツを演じている2番手スター。劇団によると、体調不良による休演で復帰時期は未定という。

この日は、午前11時と午後3時開演の2回予定で、ともに15分送らせて開演。劇場入り口で、美弥の休演と代役を告知していた。

美弥の代役は、ストーリーテラーで主要キャストの暗殺者ルキーニ役の月城かなとが入り、フランツ役。ルキーニは、今月18日の新人公演で、同役を好演した5年目スターの風間柚乃(かざま・ゆの)が務めた。

また、風間は、2年先輩の若手スター暁千星(あかつき・ちせい)と、フランツの息子ルドルフを役代わりで演じており、この日は、風間がルドルフ役だったが、代わって、暁が同ポジションに入り、革命家エルマーは蓮つかさが務めた。

美弥は03年入団の16年目。細身ながら、華やかなルックスと、芝居、ダンス、歌ともにそろい、サービス精神豊かな人柄で、大勢のファンを得ている。

同公演は、宝塚で10月1日に千秋楽を迎え、東京宝塚劇場公演は同19日に開幕を予定している。