乃木坂46の西野七瀬(24)と若月佑美(24)が、グループからの卒業を発表した。西野は今年いっぱい、若月は11月いっぱいで卒業する予定だ。

どちらも、11年8月に加入した乃木坂46の1期生。同い年で、年女だ。乃木坂46の中でも「華の94年組」と呼ばれる黄金世代の1つで、ファンも多い。

きゃしゃスタイルとはかなげな笑顔が魅力の西野と、ショートカットで熱血イケメンキャラの若月は一見、対照的だが、実はグループ加入前から縁がある2人だった。

乃木坂46のオーディションで、若月が初めて話した受験者が西野だったという。3次審査で隣になり、西野から「緊張する~」「(ダンスの)リズムが取れへん」と話しかけられたという。若月は「でも、実は高校でダンス部に入っていた七瀬は、ちゃんと踊れていて、未経験者の私から見ると『すごい!』とひと言でした」と笑う。

12年2月のデビューシングル「ぐるぐるカーテン」で西野が選抜に入り、若月は選抜から漏れてアンダーメンバーに。だが、13年8月のサードシングル「走れ!Bicycle」で若月が選抜入りを果たし、2人の運命が再び絡み合う。カップリング曲「音が出ないギター」で、ミュージックビデオ(MV)のメインキャストを2人が務めた。当時はファンの間でも画期的な組み合わせで、「次はこの2人だ!」と話題になった。オフィシャル写真の髪形も、どちらも頭の横で髪を1つにまとめる「サイドポニー」だった。

さらに、1年後の14年7月の9枚目シングル「夏のFree&Easy」のカップリング「無口なライオン」では衝撃的な“絡み方”をする。MVのラストで、西野が若月にキスをするのだ。乃木坂46史上初の「キスシーン」はたちまちファンの間で話題になり、2人のカップリングは特別な存在になった。

それぞれの魅力でファンを獲得し、乃木坂46を引っ張ってきた1期生の2人。ほぼ同じタイミングの卒業を寂しがるファンや関係者は多い。卒業してしまう前に、7年以上にわたる2人の縁をもう一度ひもといてみたい。