電撃辞任を表明した阪神タイガースの金本知憲監督が、現役引退後、15年オフに監督就任が決まるまで、コメンテーターとして出演していたABCテレビのタイガース情報番組「虎バン」(土曜深夜)では、11日夜、番組の田中信行プロデューサーがコメントした。

「金本阪神の3年目は4位、2位と順位がアップしてきたのでキャンプから十分優勝を狙えると思い取材してきました。さまざまな理由が重なり、最下位になり残念です」

17年ぶり最下位に沈んだ原因のひとつに、助っ人外国人が期待外れだったことがある。同プロデューサーは「4番候補のロサリオ選手の不振は番組にとっても想定外でした。キャンプ前に前年プレーしていた韓国にまで彼の評判を聞きに取材に行っていただけにショックでした」と振り返った。

前日10日の甲子園最終戦ではDeNAに2-1と勝利したが、試合終了後に金本監督はファンに「私の力足らずのため、こういった結果に終わってしまい、心より謝罪とおわびを申し上げたいと思います」と謝罪した。

同プロデューサーは「昨日の試合後、金本監督のスピーチで『選手たちは』という言葉が出た時、辞任されるのでは、と思いましたが、それが今日とは思いませんでした。びっくりしました」と、驚きを隠せず。

金本監督の最後の采配となる13日の最終戦(対中日)に、同番組専用カメラをナゴヤドームの3塁側に設置。金本監督を中心としたタイガースベンチの様子を「厚く撮影できる体制」で臨むという。

13日深夜0時40分の同番組放送では、オリジナル映像をオンエアされる予定だ。