NHK定例会長会見が12日、都内で行われ上田良一会長(69)が、受信料を値下げする方針を示した。また、年末の紅白歌合戦への期待も示した。元TOKIO山口達也の不祥事により打ち切りになったEテレ「Rの法則」について、編成局幹部が「決着した」と説明した。

上田会長は受信料の水準、体系に考えを示したいと語ると「中期的な収支の見通しを精査した上で、今の経営計画の還元策に加え、受信料の値下げを実施したい」ときっぱりと語った。値下げのあり方や規模については「経営委員会と議論を重ねた上で年末までに結論を得て、公表できるようにしたい」とした。値下げにかじを取ったのは受信料収入が堅調に伸びている背景がある。上田会長は「必要であれば、検討結果を来年度予算に盛り込むこともあり得る」とした。

また、年末の紅白歌合戦に上田会長は「平成最後の紅白となるが、平成を振り返るだけでなく、新しい時代に向けて、未来への1歩を踏み出す力になるような歌を届けたいと思っている。また、平成から未来に向けた希望がもてるワクワクする企画を検討していると聞いている」と語った。

一方、「Rの法則」については、編成局幹部が説明。「所属事務所に対して損害額を請求し決着した」と語った上で「決着の内容や損害額については、番組に関わった関係者との個別の契約内容とか交渉の経緯に関わることで説明はひかえる」とした。損害賠償の請求時期や山口個人への賠償請求の有無には「そういうことも契約に関する個別の事に関わってくるので説明はひかえる」として明かすことはなかった。ただ、「事務所側に誠実にご対応をいただいた」とした。