波瑠(27)と西島秀俊(47)が12日、大阪・TOHOシネマズなんばで、映画「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」(26日公開)試写会の舞台あいさつを行い、絶妙の掛け合いトークを披露し、そのあいさつは30分以上に及んだ。

NHK大阪放送局制作の連続テレビ小説「あさが来た」(15年後期)でヒロインを演じ、1年弱、大阪を拠点にしていた波瑠は、大阪の印象を問われると「1年間、暮らすようにずっと住んでまして、懐かしいなという空気ですね」。これを機に、お笑いの“大阪モード”へ突入した。

作品について聞かれ、撮影エピソードを聞かれるうち、波瑠は「私、新入社員で、都会で働くことにあこがれ、ところが田舎の遊園地に…」と、あらすじをスラスラと紹介していった。すると、すかざす西島が「上映前ですよ、波瑠ちゃん。大丈夫?」とつっこみ。波瑠は「え? あ? 上映前か…」とボケて返し、爆笑が起こった。

映画は、憧れの会社に入社したものの、地方の遊園地に配属され、不満だった主人公(波瑠)が、「魔法使い」と呼ばれるカリスマ上司(西島)に出会い、仕事への楽しさに目覚めていく物語。夏場に熊本に実在する遊園地でロケを1カ月続けたという。

波瑠は、園長役で出演していた柄本明が、現地スタッフとほぼ“同化”して、園内移動の車に乗っていたなどと話し、もうトークは止まらない。西島も「あれ? 波瑠ちゃん、そんな人だっけ?」と爆笑しながらつっこみ、柄本と自宅が近所だというエピソードを披露した。

西島によると、自宅近くのレンタルビデオ店で、柄本とよく出会っていたが、共演は初めて。撮影初日、西島が柄本にあいさつに行くと「なんでいんの?」と言われたそうだ。「台本も読んでるのに、なんで? って言われた」。これに波瑠が「私は(柄本と)初めまして-でしたから(普通に)。まあ、言われるとしたら『誰?』でしょうね」と返し、また客席は爆笑。絶妙の間で掛け合うトークは続き、30分近くが過ぎていた。

それでも、まだ波瑠は新たな話を展開。衣装の胸ポケットにさすペンに西島がこだわり、小道具スタッフから「光るペン」をゲットしたそうで、波瑠は、西島がそのペンを毎回、光らせて、スタッフから「電池がなくなる」と怒られていたエピソードも暴露していた。