来年3月に師匠である故5代目桂文枝さんの前名「4代桂小文枝」を襲名する落語家桂きん枝(67)が14日、大阪・天満天神繁昌亭で「桂きん枝 独演会~Final~」を開いた。3日間連続で開催するのは芸歴49年目で初挑戦となった。

あいさつでは「なんでこんなことをしてしまったのか、後悔しています」と笑わせた。69年、師匠である5代目文枝さんに入門し来年で50周年。節目の年に迎える襲名を前に「『きん枝』として、何か形として残しておきたい」と自身初となる3日間の独演会を臨んだ。

「言うときますけど、そないええ弟子ではございませんでした。みなさん、うすうす感じてはりますやろ」と笑わせ、「右も左も分からない私を一人前、いや半人前かもしれませんが、育てていただいた。私が入門したときは師匠は小文枝でした。大事な名を襲名します」と意気込みを語った。

ゲストには浪曲師の春野恵子が出演した。