大阪・北新地のNO・1キャバクラ嬢、進撃のノアさん(23)にインタビューする機会があった。

年収2億円、バラエティー番組にも顔を出すノアさんのもとには毎回100万円単位でお店にお金を落としてくれるお客さんがやってくる。ちょっと縁遠い存在だが、実際に会ってみると、おっとり癒やし系でとっつきやすい。

彼女が出版した「好かれる力」(光文社)には、初志貫徹、逆境をバネにするポジティブな考え方、そして決断力について書かれていて、ビジネス書として読むことができる。

キャバ嬢を目指すようになったのは中学1年の時というから首尾一貫しているが、20歳過ぎにNO・1になった直後「テングになっている」ことを自覚。同僚キャバ嬢やスタッフら周囲を味方につける「好かれる力」の重要性に気付くところに「不動のNO・1」のゆえんがありそうだ。失敗に気付き、方向転換するのが人一倍早いのだ。

キャバ嬢のピークはおおむね27、28歳頃と言われているが、23歳の彼女は早くも「次」を見すえ、10月からはあえて半分現役を引退して、キャバクラ・グループのプレーイング・マネジャーになった。「具体的には考え中だけど、ゆくゆくはキャバ嬢らしからぬことに挑戦してみたいから」という。

「次」を目指す決断力。現状にこだわる我々サラリーマンにはなかなかまねができない。