吉本興業が、対戦型ゲームで競う「eスポーツ」の拠点にする、ヨシモト∞ドームが10日、東京・渋谷でオープンした。居並ぶ吉本の売れっ子芸人たちを尻目に、日本テレビの大みそかの特番「笑ってはいけない」シリーズの審判役でおなじみの、藤原寛よしもとクリエイティブ・エージェンシー社長(49)が最初の大爆笑をとった。

最初にあいさつに立った藤原社長は「ヨシモト∞ドームは、新たなエンターテインメントの拠点として、吉本の14番目の劇場」と話したところで絶句。「話そうとしていたことが飛んでしまったので」と、内ポケットからコメントを書いた紙片を取り出した。目から大きく離して読もうとすると、司会のピン芸人・タケト(42)から「老眼で」といじられ、第1号となる笑いをを取った。それでも最後は「吉本は今年3月からeスポーツ事業に乗り出した。∞ドームではeスポーツ大会、タレントによるゲームイベントなどやっていく」と力強く言い切って、決定的な「アウト!」を宣言されることはなかった。

会見にはトレンディエンジェル、相席スタート、コロコロチキチキペッパーズ、おかずクラブ、ゆにばーすなど売れっ子芸人が登場。5組が日替わりでMCを務める生配信バラエティー「シブオビ」が来月3日にスタートすることが発表された。トレンディエンジェル斎藤司(39)は「ここを拠点にツアーをやれば、ドームツアーと言える。そうすれば嵐に並べる」。ゆにばーすの川瀬名人(34)は「今までの劇場より、金の匂いがプンプンする。そこが吉本の目ざといところ」と話した。