真野恵里菜(27)が13日、都内で主演映画「青の帰り道」(藤井道人監督、来月7日公開)の完成披露上映会に出席した。

7人の若者の夢と挫折を描く青春群像劇。

映画の完成披露を迎え「今日まで大切にしてきた作品を皆さんに見ていただけることにホッとしているような、いろんな感情が渦巻いています」と話した。

元俳優の不祥事が発覚し、撮影中断を余儀なくされた作品。代役を立て、撮影は再開された。藤井監督は「この作品は紆余(うよ)曲折がありまして、2016年8月14日から撮り始めて、2017年8月13日に終わりました。1年間の長い長い旅をスタッフキャスト欠けることなく駆け抜けた1年間でした。今日皆さんに見ていただけることは感無量でございます」と語った。

監督のあいさつを受けて感想を聞かれると、真野は「公開初日を迎えていないので、油断はできないんですけど、う~ん、なんですかね…」と声を詰まらせた。涙声で話ができなくなると「しゃべって!」と隣に立つ横浜流星(22)の肩をたたいてバトンタッチ。真野のむちゃぶりに戸惑いながらも、横浜は「いろんな感情が出てきますよね」とフォローしていた。

作品の共感ポイントについて、真野は「過去には戻れないんだなって、すごく痛感する」。映画のポスターはキャストが全力で自転車をこぐ青春のワンカットそのものだが、若者の苦悩や挫折を正面から描く。「ポスターを見てから映画を見ると、良くも悪くもビックリすると思う。決していい気持ちでは帰りづらいのかな」と苦笑していた。

映画の内容にちなみ「自分らしくいられる場所」を聞かれると、真野は「地元の駅」を挙げた。「最近実家に帰った時、駅に降りた瞬間に地元の臭いがして、帰ってきたなと思いました。目立ったもののない田舎だけど、ホッとするなと思いました」とほほ笑んだ。

清水くるみ(24)秋月三佳(24)冨田佳輔(26)も登壇した。