落語家立川志らく(55)が、大相撲九州場所で初日から4連敗中の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)に「辞めちゃダメだぞ」とエールを送ったところ、多くの反論が寄せられ「世の中どうなってる情けはないのか」と嘆いた。

志らくは14日、ツイッターで「稀勢の里、辞めちゃダメだぞ。ひとつ勝ってごらん。優勝したような盛り上がりになる。そんな横綱見たことないが、いいじゃないか、そんな横綱がいたって。もし引退をするならここで辞めず最後までやって引退した方が私はカッコいいと思う。1勝14敗ボロボロ横綱でも」と持論を展開した。

自身の発言について「私の言っていることは間違っている」とした上で、「でもいいんだ。世の中正しいことばかりが美しいわけではない。横綱の品位をおとしめる。大相撲史に汚点を残すことになる。でもその姿をファンは忘れない。ここで辞めたらけがに泣かされ弱かった横綱で終わってしまう。負け続けても最後まで戦う横綱を見たい」と真意を説明。賛否を呼んだ。

志らくは批判的な意見に対し「すぐに綱の重みが! という人がいる。じゃあ綱の重みってなんなんだ? 連敗するとけがをしたといって休場するのはどうなんだ? 綱の重みのために恥をかかないために? それは勝負の世界から逃げていることではないのか? 負け続けてもその姿を見せるのだって綱の重みではないのか」と問い掛けた。

それでも「横綱の品格」や「綱の重み」などを持ち出して稀勢の里は引退すべきだする声は少なからずあり、志らくは「稀勢の里が頑張っている姿を見てボロクソに言う人もいるが勇気をもらう人だっているんだ。私は頑張れと応援しているだけ。その気持ちを否定する権利は誰にもない」と反論。「稀勢の里を応援しファンに寄り添う気持ちに横綱の一般論をぶつけてどうする? 横綱審議員の人ならわかるが。世の中どうなってる情けはないのか」と嘆いた。