9月まで放送されていたNHK連続テレビ小説「半分、青い。」で、永野芽郁演じる主人公の娘“カンちゃん”を演じた小学1年生の山崎莉里那(6)がこのほど、とあるイベントに登場した。

朝ドラではとても生意気かつワガママな役柄で、いつもふてくされたような表情が印象的だった。彼女のことは朝ドラでしか見たことがなかったため、そのイメージのままの人物を想像してしまっていた。

しかし取材に行ってみると、カンちゃんを演じていたときには見たことのない笑顔の莉里那ちゃんがいた。あの生意気な小娘はどこへやら、終始ニコニコと無邪気に振る舞い、6歳児らしい探求心で周りをよく観察していた。体に対して大きすぎるマイクを両手で握り、一生懸命に自己紹介する姿はけなげで、思わず「頑張れ」と声が出てしまいそうになった。ともにイベントに出演した中尾明慶も、目尻を下げてデレデレといった様子だった。わずか6歳の女の子が演じた役と本人にこれほどのギャップがあるとは、想像していなかった。

ギャップといえば今年は、カンヌ映画祭で最高賞パルムドールを受賞した「万引き家族」で主人公一家に保護される女の子を演じた佐々木みゆ(7)にも驚かされた。彼女もまた小学1年生だが、劇中では親に育児放棄される役どころで、人を疑うような冷たいまなざしが印象的だった。ところが撮影現場では、休憩に入るとセットを飛び出し、スタッフと鬼ごっこをしているような明るい女の子だった。完成した作品を見た時は、「あの子がこんな演技をするのか」と何より驚いた。

芦田愛菜(14)が日テレ系ドラマ「Mother」で衝撃の演技を見せてから8年。当時5歳だった芦田は“天才子役”の名をほしいままにした。次世代の天才子役たちは順調に育っているようだ。