歌手氷川きよし(41)が18日、東京・銀座山野楽器本店で、クリスマスツリー点灯式にサプライズで出席した。

デビュー19年目の氷川だが、意外にも、点灯式は初めて。「いつもはファンが騒いでくれますが、僕のことを知らない人ばかりなのでシーンとなったらどうしようと不安でした。でも楽しかった」と振り返った。実際には、歩行者天国中の銀座とあって、約4000人が足を止めた。

「写真もどんどん撮っていただいてかまいませんので、SNSで拡散してください! 僕が許可していますから大丈夫です」と宣言した。「自分のことを知らない人たちに知ってほしい」と貪欲さをうかがわせた。

約4000人の前で、レコーディング以来初歌唱となる「銀座ロマンス」を歌った。初披露ということで、保険をかけて歌詞カードをもって歌い、珍しいシーンを見せた。

年末のNHK「紅白歌合戦」と「レコード大賞」には19年連続で出場が発表されたばかり。「本当にファンのみなさんのおかげです。ファンのみなさんに出させていただいていることに感謝して歌いたいと思います」と感謝と決意を口にした。

来年は20周年を迎える。過去、5、10、15周年は日本武道で公演してきた。「今年も武道館でやりたいのですが、オリンピックの関係で改修とかありませんでしたっけ」と取材陣に問いかけた。改修時期に当たった場合の候補地には、「昔は東京ドームとか言ってましたけど、今は生きている間にできればいいなと思います」とほほ笑みながらも、言葉は濁していた。