お笑い芸人、鉄拳(46)が18日、都内で自身のパラパラ漫画が原作の映画「家族のはなし」(23日公開)の公開記念トークショーに出席した。

鉄拳の故郷、長野の地元紙「信濃毎日新聞」とのコラボ企画で13年に発表して「アジア太平洋広告祭」でフィルム部門で銀賞、プレス部門で銅賞をW受賞した同名パラパラ漫画の実写化。リンゴ農園を営む両親と、その息子の挫折、家族の愛を岡田将生(29)主演で描く。

劇中に登場するパラパラ漫画10分、2000枚も描き下ろして、アートディレクターも務める鉄拳は「故郷を思い出してもらいたいという企画で、自分の経験も交えています。パラパラ漫画では3分間のものが、1時間以上のストーリーになると聞いた時、間延びしないかと心配しましたが、平面のストーリーを深掘りしてくれて、いい話にしてもらいました。だけど、こんなに簡単に作れるのかと思うと悔しい。僕は3カ月かかって描きましたが、撮影は1週間でしたから」と笑わせた。

長野・大町市出身の鉄拳の実家は理髪店だが「周囲にリンゴ農家が会ったので、それをイメージしました。若い頃は実家からリンゴを送って来られると『1人暮らしなのに40個入りかよ、めんどくせえな』と思っていましたが、年をとったのか今はありがたみを感じています」と振り返った。

「しゃべることが得意じゃない」と前置きして、話に詰まると、用意した画像を使ってネタを披露しながら笑いを取っていた。