俳優高橋一生(37)主演のフジテレビ系連続ドラマ「僕らは奇跡でできている」(火曜午後9時)の、11日放送の最終回の視聴率が12日、5・6%(ビデオリサーチ調べ、東京地区)と分かった。前週の6・9%より1・3ポイント、ダウンした。

初回から7・6、6・1、6・2、7・0、6・0、6・4、7・2、6・4、6・9%を記録していた。

高橋が演じるのは、大学で動物行動学を教える講師・相河一輝。生き物の不思議に興味、関心が高く、大好きな生き物のことになると、他には目もくれずに没頭してしまう。そのため、大学が設けるルールや、他人との約束を忘れてしまうことも多い。極端にマイペースな性格のため、周囲からは変わり者として見られている。

一輝のよき理解者の祖父・義高を演じる田中泯(73)は「私はお前のおじいさんだよっていう立場じゃなくて、一輝とは対等な関係です。おじいさんって立場で演技したらとてもやれないです。義高は一輝の性格を理解できるというか、合点がいく素養を持った人なんですよ。義高の中にも一輝のような発想があるということだと思っていますね。人類が人間らしくなる過程で、日々あらゆるものに興味を持って過ごしてきたんじゃないかと思うんですが、そういった本能を持った一輝に対して、むしろそっちが普通だと思ってる人なんじゃないかと僕は解釈しています」と話している。

最終話では、准教授の樫野木(要潤)から「迷惑なんだよ。消えてほしい」と強烈な言葉を浴びせられた一輝(高橋)は、大学を休んで森へ。帰宅した一輝のもとに届いたのは、同僚講師の沼袋順平(児嶋一哉)からの一枚のメモだった。

次の日一輝は、鮫島瞬学部長(小林薫)に「ここを辞めます」と辞職を願い出る。それを知った教え子の新庄(西畑大吾)、琴音(矢作穂香)、桜(北香那)、須田(広田亮平)らは、どうにかして一輝を引き留めようと、水本しかクリニック院長の水本育実(栄倉奈々)に説得を頼む。一輝の辞職を知らなかった育実は驚き、治療に訪れた一輝にその理由を尋ねる。

その後、休講にした講義の振替のため、一輝は学生たちを連れてフィールドワークに出かける。一方の樫野木も、鮫島のもとを訪れて。森で学生たちから辞職する理由を問い詰められた一輝は、ついに自らの決断を語り、一同を驚かせる。

一輝の決意に刺激を受けた育実、樫野木、沼袋、学生たち…一輝が巻き起こした波紋に影響を受けた周囲の人々が、最後に下す決断とは。そして、大学を辞めることを決意した一輝は、どこへ行くのか。